ホーヘルト図式

 今回私はこのレポートで昭和62年条例第9号「堺市自転車盗の放置防止に関する条例」の資料を基に、ホーヘルト図式の考察を行う。まずホーヘルト図式についてのまとめを行い、そしてそれらをふまえた上で条例第9号についての考察を行う。

 ホーヘルト図式では8つの要素が存在し、それらが互いに関係しあって人と人との法的関係を示している。その8つの要素とは①A権利-B義務②A特権-B無権利③A権限-B責務④A免責-B無権限と表される。また、①Aと②Bまた①Bと②Aは反対(矛盾)の関係で表される。③と④の関係性も同様である。

以上がホーヘルト図式の関係性についてである。次に各要素についていくつか説明する。まず権利とは権利を持つAがBの作為・無作為を期待することができることである。つまりAはBに対して国家権力を用いて強制させることが可能である。特権はBに対して負う義務がないと解釈する。すなわちAはBに対して自由を持つのである。

また権限は潜在的権利である。たとえばコーヒー店で「次回コーヒー一杯無料券」をもらったとする。それを次回使うか使わないかはもらった客の「権限」であり、店側はその責務を果たさなければならない。また免責も権限と同様に「潜在的」という性質をもつ。免責の場合潜在的「特権」となる。